公開日:2018年4月9日
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国が定める原価計算基準には、原価計算の目的として「財務諸表目的」「価格計算目的」「原価管理目的」「予算編成目的」「経営計画目的」の5つが示されています。
原価管理では、まず正確な原価を算出し、いくら儲けたのかを把握するための財務諸表を作成します。原価計算の大きな目的のひとつである財務諸表(決算書・決算報告書)。ここでは財務諸表や、財務諸表を構成する4つの決算書について解説します。

財務諸表は「会社の通信簿」

財務諸表とは、決算書(決算報告書)とも呼ばれ、会社がある一定期間においていくらの元手で、どれだけの財産を手に入れ、どれだけ売上げ、その結果いくら儲けたかという一連の経済活動や経営成績、財政状態などを把握できる書類です。その会社が持つ財産や儲けが分かることから「会社の通信簿」とも言われています。
日本における会計基準では、財務諸表は次の4つにより構成されています。

貸借対照表

貸借対照表はB/S(バランスシート)とも呼ばれ、会社の財政状態を示す決算書で、会社がどのようにして資金を集めたか(資本・負債)、どのように運用しているか(資産)を記載します。



資産=負債+純資産 左右の合計金額が必ず一致する

 
表の左側に資産(保有する現金・材料・機械・土地など)の内容と金額を記載し、右側に負債(借入金など)と資本(資本金と利益が生まれることによる余剰金)の内容と金額を記載します。記載内容が正しければ資産合計(右側)と負債と資本の合計(左側)の金額は必ず一致します。

損益計算書

損益計算書はP/L(Profit and Loss statementの略称)とも呼ばれ、会社の経営成績を示す決算書で、会社の売上げ(収益)から売り上げのためにかかった金額(費用)を差し引いた金額(利益)を記載します。結果がプラスになれば利益ですが、マイナスになれば損失ということになります。
損益計算書では段階別に「売上総利益(粗利)」「営業利益」「経常利益」「税引前当期純利益」「当期純利益」という5つの利益を計算し、これらの利益を分析することで、経営のどこに問題があるのかを把握することができます。

仙人
原価計算の大きな目的の一つである財務諸表にはいくつかの種類の決算書がありますが、その中でも最も基本的なものが貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)です。
貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)の内容を知ることで、原価計算基準による原価計算の目的のひとつ「財務諸表目的」について、おおよそおわかりいただけたかと思います。
 

キャッシュ・フロー計算書

C/F(Cash Flow statementの略称)とも呼ばれ、会社の一会計期間における資金(現金や現金と同等の物)の収入と支出が示した決算書です。営業活動・投資活動・財務活動の3つに分類されます。

株主資本等変動計算書

S/S(Statements of Shareholders’ equityの略称)とも呼ばれ、会社が利益(貸借対照表の純資産)を何に使ったのかを示す決算書です。

ここでは、財務諸表のおおまかな内容について解説しました。

 

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