公開日:2018年5月17日
最終更新日:

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

公共建築工事の設計段階で目にする言葉の中に、「公共建築工事見積標準書式」「公共建築工事標準単価積算基準」「公共建築工事内訳書標準書式」といった用語があります。

これらは全て国土交通省から出されているもので、国土交通省のホームページからも閲覧することが可能で、公共建築工事が企画された後、工事に入る前の設計段階で工事費を算定するために使用されるものです。
工事業に携わっていても、その存在をご存知なかったり、「実は違いが今ひとつ理解できていない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

それぞれ、名前はよく似ていますが内容や用途はそれぞれ大きく異なります。

上手に使い分け、活用することで、工事業の見積作成は大いに捗ります。今回は、これら3つのデータについて、それぞれどんな内容なのか、活用方法について、詳しく解説します。

仙人
工事業を始めたばかりの人はもちろん、長年携わっている方にも役立つ情報が満載じゃ!

 

「公共建築工事見積標準書式」は見積書の書式

公共建築工事見積標準書式とは、公共建築工事の見積書の書式(ひな形)で、「見積依頼書」や「見積書」の標準的な書き方が定められたものです。

新人OL
若葉ちゃん
見積書をいざ提出しよう!と思っても、まずはどんな内容を書けば良いのかわからないんですよね・・・。見積金額と、工事名と、それから・・・。
仙人
そんな時に役立つのが、「公共建築工事見積標準書式」じゃ!

 

「公共建築工事見積標準書式」は、見積依頼書の書式や、見積書の書式が掲載されています。
特に、見積書については「見積書表紙」、「見積内訳書」、「見積条件書」それぞれのひな形が用意されています。
工事場所や提出期限など工事業の見積書に記載するべき内容が何か、具体的な書式はどのような形式か、という見積書の書き方に関する基本的な内容が網羅されています。

新人OL
若葉ちゃん
私のように、見積書って何を書けば良いのかわからない・・・そんな方には、こちらの「工事業の基本的な見積書の書き方」記事もおすすめです。

 

「公共建築工事標準単価積算基準」は積算の基準

新人OL
若葉ちゃん
仙人、見積書の書き方(書式)については分かったんですが・・・今度はどうやって見積金額を算出するのか分かりません。
仙人
そんな時に役立つのが、「公共建築工事標準単価積算基準」じゃ!

 

公共建築工事標準単価積算基準とは、各材料の歩掛や係数など、工事費の積算に必要になる事項をまとめたものです。

公共工事で必須の、複合単価での積算時に必要な標準歩掛が、一つひとつの材料ごとに、各施工方法別に、細かく掲載されています。

新人OL
若葉ちゃん
見積書式のことは分かるけど、積算?歩掛?複合単価?それって何だろう?
そんなあなたは是非、工事業の見積作成シリーズ 工事業における「積算」とは?からの記事をご覧ください。

 

「公共建築工事内訳書標準書式」は工事費内訳書の書式

新人OL
若葉ちゃん
大変です、仙人。きちんと見積金額を算出できたのですが、材料の数が多くて見積書の見直しができません・・・。
仙人
若葉ちゃん、「工事種目」という言葉は知っておるかのぅ?
新人OL
若葉ちゃん
工事種目・・・?
仙人
見積書が、大規模な工事では100枚以上に及ぶこともある工事業では、これがないと見積書作成・見積書の再提出・修正、すべての見積作成作業時間が桁違いとなるくらい、重要じゃ。

 

工事種目とは、文字通り工事の種類を示しています。
一般的に見積書といえば、品名とそれぞれの金額、合計金額が記載されたものですが、材料や項目の多い工事業の見積書では、工事の種類ごとに区分し、その内訳として明細を記載する方法が一般的です。このような形式を「階層」といいます。

公共建築工事内訳書標準書式は、公共建築工事の「工事費内訳書」の書式が掲載されています。「工事費内訳書」は、種目別内訳書、科目別内訳書、中科目別内訳書、細目別内訳書という、順に細かく区分される4つの内訳書で構成されています。こちらに沿って見積書の記載を行うことで、見積作成者も受け取る側も、誰が見ても分かりやすい見積書の作成を行うことが可能です。

 ◆関連記事
階層機能とは?使いこなせば、驚くほど快適な見積作成

新人OL
若葉ちゃん
工事業の見積書を作成するには、こんなに細かな取り決めがあるんですね!
仙人
今回紹介した3つのデータは、「公共」とそれぞれつくように、官公庁の公共工事を主に対象にしているデータじゃ。しかし一般的な工事でも役に立つ内容ばかりじゃよ。
「公共建築工事標準単価積算基準」は、材料一つひとつの事柄が掲載されているため、300ページを超えるボリュームのデータだが・・・一度も見たことがない!という方は、国土交通省のホームページで無料で公開されているものなので、是非一度見てみることをおススメするぞよ。

 

これらのデータにあまりなじみのなかったという方も、是非国土交通省のデータを活用し、よりスムーズで快適に見積書作成を行ってみましょう。

 

 

人気シリーズ第1回へ
関連人気記事へ
次の記事へ
 

当コラムの記事一覧はコチラ

 


     

この記事の感想を、是非お送りください。

この記事の感想を、是非お送りください。
こんなコラムが読みたい、などのリクエストもお待ちしております。
頂いた感想は、今後の記事の改善・記事テーマの参考にさせていただきます。
誤送信防止のチェックボックスと、★の評価以外は未記入でも送信できます。
  
お名前(ニックネーム)
この記事の評価
必須
メッセージ
送信確認
必須
※誤送信防止のため、
お手数ですが下記欄をクリックし、チェックを入れてください。