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「契約内容と違う追加工事を求められて困った…」
「急な工期変更に応じたけど、本当に対応すべきだったのか分からない」

こんなご経験はありませんか?
工事業の場合、誰がどこまで責任を持つのか曖昧なまま工事が進んでしまい、トラブル発生時に困った経験のある方も少なくないかと思います。
実はこうした場面、「契約約款」を知っていれば、防げたり、冷静に対応できたりすることがあるのです。
内容をきちんと理解しておくことで、予期せぬトラブルに巻き込まれにくくなり、安心して業務に取り組むことができます。

この前の工事、元々あった設備に不具合が出たんですけど、先方との話がややこしくなっちゃって…。

ふむ。
どこまでが誰の責任か、約款にちゃんと書いてあるのじゃないだろうか。


約款…ってあの難しそうな書類ですよね。

どんな役割の書類か分かれば、ひも解くのはそう難しくないはずじゃ。
知らないと、自分に不利になることもあるわい。しっかり解説していこう。
「難しそう…」「読む時間がない…」と思われがちな約款ですが、実はあなたを守る心強い味方。
今回は、そもそも請負契約とは何かという基本から、約款の役割やポイントをやさしく解説します。
請負契約とは?
工事の現場では、作業を始める前に契約を結びます。
このときによく使われるのが「請負契約」と呼ばれる契約形態です。

うーん、具体的にはどのようなことでしょうか?
例えば発注者から「この建物を図面どおりに完成させてください」「この機械を設置してください」と依頼された場合、請負人である工事業者は「決められたものを、最後まできちんと完成させること」を約束します。

そして、それが完成してはじめて、報酬を受け取ることができます。
ポイントは、「作業した時間」ではなく、「完成した成果物」に対してお金が支払われるという点です。
つまり、途中まで施工を行っていても、完成しなければ契約は果たしたことにならない、というのが請負契約の特徴なのです。

えっ、でも現場ではこちらに責任がない事情で工事が中断することも、実際よくありますよね。
- 発注者からの設計変更が急に入った
- 他業者の工事が遅れてこちらが入れない
- 天候や自然災害で作業ができない日が続いた

その通り。
そういった場合におけるルールをあらかじめ定めておくのが、契約約款なのじゃ。
- 請負契約は「成果物を完成させる約束」
- 契約約款は「その完成に向けて、何かあった時のルールブック」

なるほど。だんだん必要性が分かってきましたよ。

請負契約では「どのようなものを、いつまでに、いくらで仕上げるか」といった条件が明確に定められます。
そのため、工事がスムーズに進むかどうかは、契約内容が明確かつ適正かどうかにかかっているとも言えるでしょう。
請負契約は、工事業者としての責任を果たすと同時に、発注者との信頼関係を築くための重要な基盤です。

他にも重要なポイントがいくつかあるわい。
工事業は、金額も大きく、関わる人も多く、完成までにさまざまな出来事が起こる可能性があります。
そのため契約を行う際に、「工事をお願いします」「分かりました」といった口約束ではなく、基本的な取り決めを文章化することで、スムーズに施工を進めるための土台を築きます。

「言った・言わない」を防ぐ
工事現場では、認識のズレがトラブルのもとになりがちです。
こうした食い違いを防ぐ上では、契約書や約款でお互いの責任や作業範囲をあらかじめ書面にしておくことが非常に重要です。
契約内容や作業範囲、責任の所在などをあらかじめ文書でしっかりと定めておくことで、トラブル自の判断もスムーズになります。
「予定通りにいかないとき」こそ必要

設計変更や資材の遅延、悪天候など、現場では予想外の事態がつきものです。
そうしたとき、工期の延長や費用の負担について誰がどのように対応すべきかをルールとして定めておくのが、契約約款の役割です。
- 発注者側の手配ミスによる資材の遅れ
- 悪天候や自然災害など…

思い通りにいかない要因は日常的に起こり得るわい。
こういう事態が起きたときは、こう対応するというルールを定めておくことで、現場で不測の事態が起きたときも、落ち着いて対応することができます。
「仕上げた結果」に適正な報酬を受け取る
請負契約では、完成したものに対して報酬が支払われるという仕組みが基本です。
ですが工事業の場合、作業内容によっては数か月から1年以上の長期に渡る施工期間の案件も多々あります。
その上、不測の事態による工事の延期や追加、中断といったケースも実際の現場ではよく起こり得ることですよね。
- 設計変更による追加工事
- 発注者の都合による工期の延長
契約内容や約款をしっかり押さえていれば、このような事態に対しても、適切に交渉し、正当な報酬や工期調整を求めることができます。

契約時点で「どこまでが請負の範囲なのか」「追加で発生した工事はどう扱うのか」を予め請負契約約款で明確にしておくことが、双方にとってリスクを減らすことに繋がるのです。

重要性が分かりました!ただ、これを自分で作るのは中々…大変ですよね。

安心せい。
国土交通省のホームページでは、「標準請負契約約款」が公開されておるのじゃ!
国土交通省のホームページで公開されている「標準請負契約約款」
本来、建設工事の請負契約は発注者と請負人の合意によって成立するもの。
ですが長年、契約内容が不明確だったり、一方的に不利な条件が押し付けられたりするなどの課題もありました。
それに伴い、国土交通省のホームページでは「標準請負契約約款」が公開されており、その使用が推奨されています。
公共工事 | 公共工事標準請負契約約款 |
民間工事 | 民間建設工事標準請負契約約款(甲・乙) |
下請工事 | 建設工事標準下請契約約款 |
このうち「公共工事標準請負契約約款」は、国や自治体だけでなく、電力・ガス・鉄道・通信などの民間インフラ企業でも使用可能な内容として作られています。

中立的な立場の審議会が作成し、国や民間を問わず広く使用されている「信頼性の高い標準ルール」なのじゃ。

じゃあ私たちも安心して参考にできそうですね。

現場で困らないためにも、一度中身をのぞいてみるのがよいじゃろう。
標準約款には、経験豊富な専門家たちの知見が詰まっています。
現場でのトラブルを防ぎ、スムーズな工事の進行を助けるための強い味方です。

一度目を通してみることで、自分の仕事を守る大きな一歩になるかもしれません。
契約や約款を理解することは、自分の仕事を守る第一歩。
でもそれだけではなく、その契約を正しく結ぶためには、正確で分かりやすい「見積書」の存在も欠かせません。
ハウロードシリーズは、工事業に特化した積算ソフトとして、見積作成にかかる時間を従来の1/4に削減できることが特長です。
見積作成を簡単に行うには工事業専用見積ソフトがおすすめ
今回工事業特有の複雑な積算は、工事業向けの見積ソフトをご使用いただければ簡単に作成が行えます。

「工事の見積作成って、なんだか難しそう…」そんな方にも使いやすい設計です。
非常に複雑であると同時に正確さが求められる工事業の積算作成作業。
弊社の工事業用見積ソフト「ハウロードシリーズ」をご活用頂く企業様が増えてきています。

弊社のハウロードシリーズの見積・積算システムは、売り切り型で「年度使用料」などの継続利用にかかる費用がないのがポイント。
- 電気工事業向けEシリーズ
- 設備工事業向けSシリーズ
- 建築工事業向けAシリーズ
相場が高い印象の工事業専用ソフトですが、リーズナブルな価格で豊富な機能を取り揃えています。
電気工事業向けEシリーズ、設備工事業向けSシリーズは職種別の歩掛を4種類まで設定可能です。
- 歩掛や雑材料などの細かな係数は、「数量」を入力すればシステムが自動で算出
- 工事の規模にかかわらず短時間で適切な見積書を作成
- 作業効率を大幅にアップ
見積書は、発注側と請負側のどちらにとっても非常に重要なものです。
複雑な上に正確さが求められる作業だからこそ、専用ソフトを上手に活用して効率よく作成を行いたいものですね。

材料を選んで数量を入力するだけなら、今の方法より時短になりますね。
早速社長に教えないと!

ハウロードシリーズなら、見積の作成と一緒に原価や工事後の管理まで行えるんじゃ。
見積作成で、業務効率も利益も上昇じゃ!