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工事業向けの見積ソフト、気になっているけど…金額に応じた効果が得られるか不安です
うむ、導入を検討する上で、見積ソフトのメリット・デメリットは知っておくべきじゃ。
今回は、工事業向けの見積ソフトの費用対効果について解説していきます。
「工事業向けの見積ソフト、気になるけど金額に応じた効果が得られるか不安…」
費用対効果を心配なさる声は、購入前のお客様からよくご相談されるお悩みの一つです。
確かに工事業向けの見積ソフトは、工事業以外も含めた多業種で使用のできる「汎用見積ソフト」やエクセルなどの「表計算ソフト」と比較すると、お値段が張るのは否めません。
では導入後のコストパフォーマンスや、機能についてはどうでしょうか。
今回は、下記3つのソフトで工事業の見積作成を行う際のメリット・デメリットを、徹底的に比較します。
- 表計算ソフト
- 汎用見積ソフト
- 工事業向け見積ソフト
※尚、比較の際の検証結果などについては、かさ増しなどを行わず公正に作成を行っています。より公正に検証が行えるよう、それぞれの方法で何枚か見積書を作成し、操作に慣れた状態で本番の計測に取り掛かっています。
各ソフトの検証方法
今回は表計算ソフト、汎用見積ソフト、工事業向け見積ソフト(弊社製品:ハウロード)の3つを比較します。
まずはどのように見積作成を行ったのか、各システムの手順をご紹介いたします。
同じ環境下から始められるよう、それぞれ材料マスタの設置など、下準備はあらかじめ行った状態で検証を行いました。
※紙面やPDF形式など、顧客へ提出する際の方法は色々ありますが、今回は同一の内容の見積書を紙面へ印刷を行うところまでの時間や作業手間を計測しています。
材料マスタと、見積書式をあらかじめ用意しました。
材料マスタから、材料を検索し、コピー
一つ一つ、手作業でコピーを行います。コピーミスがないか、慎重に…!
見積書式のテンプレートを表示し、コピーした行を貼り付け、使用する数量を入力
関数にて金額は自動で計算。階層のページ作成は手動で行う
→上記の入力を繰り返し行い、見積明細を作成していく
階層作成を行うのが大変でした…関数も、変更する必要がある箇所でもたつくことも…。
表紙部分を手入力
お疲れ様でした、見積書作成が完了しました。
※材料マスタが掲載された本を読みながら手入力を行う方法も一般的ですが、より迅速・正確に作成できるよう、今回は材料マスタをデータ化したものを使用しています。
材料マスタ、担当者、取引先マスタをあらかじめ設定した状態にしました。
※ただし、マスタの登録件数をオーバーしたものは別ファイルでマスタを保存しています。
見積表紙を作成
材料を検索し、出てきた材料名をクリックすることで、明細へ入力
材料が検索で出てこなかった場合は、上記表計算ソフトの際と同じ材料マスタより、材料を検索し、コピーにて入力
→上記の入力を繰り返し行い、見積明細を作成していく
材料の種類が豊富な工事業。材料マスタに組み込めなかった、使用頻度の低い材料は別途材料マスタを用意しました。
ある程度の材料は組み込めたものの、職種別の歩掛は数の関係で材料マスタに組み込めなかったのが気がかりじゃ…
お疲れ様でした、見積書作成が完了しました。
あらかじめ、材料マスタや担当者、取引先マスタなどは設定した状態です。
見積表紙を作成
※音声が出ます。再生の際はご注意ください。
ハウロードシリーズの見積表紙作成画面を、動画にて解説いたします。
見積明細作成画面下にある材料マスタ一覧から、入力したい材料名を検索し材料名をダブルクリック。
歩掛情報などが盛り込まれた材料名・単価が自動で明細へ入力される。
※音声が出ます。再生の際はご注意ください。
ハウロードシリーズの見積明細作成画面を、動画にて解説いたします。
使用する数量を入力
→上記の入力を繰り返し行い、見積明細を作成していく
見積表紙画面より、「印刷」ボタンをクリックし、印刷を行いたい見積書式を選択後印刷する。
お疲れ様でした、見積書作成が完了しました。
書式は後から選ぶので、各取引先に合わせた書式に変更することも簡単です。簡易的な納品書・請求書なども作成できます。
各ソフトを徹底比較
実際にそれぞれの方法で作業を行った上で、「工事業向け見積ソフト ハウロード」「汎用見積ソフト」「表計算ソフト」の3つを以下の項目について比較しています。
- 価格
- 機能
- サポート
- 初心者への分かりやすさ
- 作業時間
- コストパフォーマンス
価格の安さ
工事業を営むお客様へ「見積ソフトのご導入でネックになるものは?」とアンケートを行ったところ、半数以上の方が「価格」と回答なさりました。
「使いこなせるか分からない」「費用対効果が分からない」など様々な項目を聞きましたが、その中でもはやり価格が気になるという方が一番多くいらっしゃいました。
まずは、それぞれのソフトの価格を比較します。
表計算ソフトはOSに標準搭載されていれば無料です。こちらは追加購入品などは特に必要ありません。
ただし、関数などの設定は自分で行い、1から組み立てる必要があります。
汎用ソフトであれば~1万円以内が相場です。
ですが、ライセンス数の追加は別途料金が発生する場合がほとんどです。
多くのシステムでは、「システム本体の料金+使用するパソコンの台数に応じたライセンス数」という価格形態が採用されています。
ライセンス数については、年ごとに更新を行うメーカー、売りきりのメーカーなど様々です。
これとは別に、使用から1年後以降、継続使用に関する費用が掛かる場合も。
ソフト購入の際は、そういった別途購入品の有無にも注意しなくてはなりません。
工事業向け見積ソフトは、数万円~高価なものでは60万円ほどと、メーカーによって価格水準は大きく差があります。
汎用見積ソフトと同様、ライセンス数の追加の場合は別途料金が発生する場合がほとんどです。
弊社ではライセンス数の売りきりシステムを採用しているため、上記の「システム本体の料金+使用するパソコンの台数に応じたライセンス数」が製品代金となります。
ライセンス数追加費はありますが、継続使用の費用は不要です。
価格帯がメーカーによって大きく差のある工事業向け見積ソフトの中でも、比較的リーズナブルにご提供しています。
価格の安さ比較 まとめ
表計算ソフト | OSに搭載されていれば無料 |
汎用見積ソフト | ~1万円が相場 |
工事業向け見積ソフト | 数万円~高価なものは60万円ほど ハウロードシリーズは165,000円(税込)から。 |
機能
工事業の見積作成では、階層機能や歩掛、材料マスタに登録できる内容、複合単価の切り替えなど、他業種とは異なる性質を持つ部分が多々あります。
特に公共工事を行う方は、 複合単価・材工別単価それぞれの対応と、切り替え機能があるかは要確認を。
将来的に行う予定の方もじゃよ。
特に使い始めていくうちにネックとなりそうな、工事業特有の部分をピックアップさせていただきます。
見積書の項目やページ数が膨大となる工事業では、「階層機能」が便利です。
更に、階層レベルで印刷有無の選択が行える機能があれば、代価表の作成も簡単に行えます。
他業種と比較し、材料数が膨大な工事業。 「登録件数オーバー」とならないか確認を。
公共工事を行う方は必須です。
赤字工事を防ぎ、正確な見積作成を行うには欠かせません。
その他にも、見積段階で赤字工事を防ぐ上では補給数量等の係数も気にしていただきたい部分です。
工事業者様は自社独自の業務をなさっている方も多いですし、是非自社業務とすり合わせながらご確認ください。
そういった機能面については、どうでしょうか。
見積書式は、有料・無料を問わず様々な書式がインターネット上などで配付されています。
ただし肝心の実際の見積明細作成の仕組みづくりについては、自らで行う必要があります。
様々な関数を掛け合わせ工事毎の歩掛や補給数量を加味した正確な見積作成を行うことも可能です。
ですが、その場合は社内に表計算ソフトと積算についての知識・技術を持つ人がいなくてはなりません。
あまり表計算ソフトの知識がなくとも簡単な見積作成を行うことは可能ですが、その場合は入力ミスによって見積金額に誤りが生じないかに注意しなくてはなりません。
また、複数人で見積作成を行っている場合は、材料単価などの情報共有をきちんと行いましょう。
これを怠ると、作成する人によって見積金額が異なってしまう事態にもなりかねません。
材料マスタ機能はあるものの、工事業のように材料数が膨大な業務の場合は、材料マスタの「登録件数オーバー」となるソフトが見受けられます。
購入の際は、マスタの登録件数上限をしっかり確認しましょう。
登録内容についても、材料名(品名)と単価、備考の情報のみの登録となる場合が多々。
仕入先やメーカー、下請け係数については対応していないものが多い現状です。
工種別の歩掛を加味できないため、適正価格からズレが生じることがあります。
工事業特有の係数である歩掛が対応していないということで、材料原価の変化に伴い、都度自らで計算した単価へ材料マスタの更新を行う必要があります。
材料マスタ、階層機能、歩掛計算の対応、材料一つひとつに対する補給数量や、複合単価の対応も可能です。
それ以外にも、「工事業ならでは」の業務に対応した様々な機能を完備しています。
特に公共工事を行う方は、工事業向け見積ソフトでも複合単価・材工別単価それぞれの対応と、切り替え機能があるかは要確認を。
- 階層機能…5階層まで対応。階層単位での印刷有無も選択が行えます。
- 材料マスタに掲載できる件数…3万件以上対応。また、用途に応じた材料マスタも保有が行えます。
- 複合単価・材工別単価それぞれへの対応…いずれも対応。また、クリック操作で切り替えが行えます。
- 歩掛への対応…施⼯⽅法は8種類、職種は4種類まで設定が行えます。
機能比較 まとめ
表計算ソフト | 見積明細作成の仕組みづくりについては、自らで行う。 社内に表計算ソフトと積算についての知識・技術を持つ人が必要。 |
汎用見積ソフト | 工種別の歩掛を加味できないため、適正価格からズレが生じる場合あり。 マスタの登録件数上限も要確認。 |
工事業向け見積ソフト | 工事業ならではの業務に対応した様々な機能に対応。 |
サポート
何か不明な点や不都合が生じた際、サポートへ質問ができるか、質問しやすいかも重要なポイントです。
実際に弊社が工事業を営むお客様へ「サポートが工事業向けではなく困った経験がありますか?」とアンケートを行ったところ、4人に1人の方が「そう思う」「ややそう思う」と回答なさりました。
既に工事業見積ソフトを使用している方も含めた割合です。
導入を行う際はあまり意識しない部分かもしれません。
ですが見積ソフトは、一度ひとつのソフトの導入を行えば数年は継続してご使用なさる企業様が多いかと思います。
是非一年後、五年後…と使用していく上ではサポートも確認してみてください。
表計算ソフトは自己解決しかありません。
汎用ソフトはソフトの操作のサポートの対応が可能です。
ただし、サポートセンターは工事業に関する知識があるメーカーの方が少ないため、工事業特有の特殊な計算や処理については、サポート対応外となる場合が多いです。
工事業向けソフトでは工事業に詳しいサポートスタッフが対応します。
歩掛など工事業ならではの業務も、柔軟に対応が可能です。
サポート比較 まとめ
表計算ソフト | 自己解決 |
汎用見積ソフト | ソフトの操作のサポートの対応が可能 ただし、工事業特有の特殊な計算や処理については、サポート対応外となることが。 |
工事業向け見積ソフト | 工事業に詳しいサポートスタッフが対応 歩掛など工事業ならではの業務の場合も、柔軟に対応が可能 |
この他にも気を付けなくてはならないのが、サポート費用です。
サポート費用は料金体系がメーカーによって様々です。
万が一のトラブルだけでなく、使用に関する疑問でも費用が掛かってしまっては仕方ありません。
この点もよくチェックした上で、購入をすることが大切です。
初心者への分かりやすさ・作業時間
全く同じ見積書を作成することで、各作成方法の時間を計測しました。
毎日の業務といっても過言ではない、見積作成業務。
この作成時間に悩まされている企業様も、多いのではないでしょうか。
弊社が行ったアンケート結果からも、非常に多くの工事業者様が見積の作成時間でお悩みだと分かります。
実際にどれくらいの時間がかかるのか、見積作成に要した時間を計測してみました。
前述の通り、同一の見積書を作成しています。
今回作成する見積書は、積算をきちんと行った、適正価格の見積書です。
全く同じ見積書を作成することで、各作成方法の時間を計測しました。
表計算ソフト | 4時間50分 |
汎用見積ソフト | 3時間40分 |
工事業向け見積ソフト | 1時間10分 |
表計算ソフトを使用しての作成は、本当に苦労しました…。
練習で作成した見積書の枚数が一番膨大になったのも、この方法です。
材料マスタの作成や書式作成は行った上での見積作成。
「コピーと貼り付け、いくつかの手入力に加えて、改ページなどの処理をするだけ。表計算ソフトの操作は慣れているし、大丈夫!」だと思っていたのですが…。
他の方法に比べ圧倒的に手間も多く、かなりの集中力と根気を要しました。
汎用見積ソフトを使用しての作成は、一番はじめに取り掛かった時は「なーんだ、簡単!」と思ったのですが…。
「VVFケーブル」のように同じ品名だけど種類が多く存在するものは、検索するのも一苦労でした。
品名・太さなどの種類・工種、すべてが揃っているものを見つけ出すことは、何度やってもスムーズには行えませんでした。
そして意外と厄介なのが、「材料マスタに入りきらなかった材料!」。
一度汎用見積ソフト上の材料マスタで検索を行い、登録がないことを確認してから、再度別ファイルの材料マスタ(表計算ソフトの際にも使用しているもの)から検索。
それを、品名や単価をコピーして作成していく…この二度手間の作業、前述の検索手間と並んで地味に作業時間の増加原因となっています。
コストパフォーマンス
作業時間の比較でも記載した通り、工事業向け見積ソフトハウロード・汎用見積ソフト・表計算ソフトでは、一件の見積書作成に対し、最大約4倍もの時間の差が生じます。
工事業向け見積ソフトに比べ、汎用ソフトが約88万円、表計算ソフトが約130万円のコスト増となります。
(※日当30,000円の電工員が作業にあたった場合)
表計算ソフト | 2,175,000円 |
汎用見積ソフト | 1,650,000円 |
工事業向け見積ソフト | 525,000円 |
コストパフォーマンスなら工事業向け見積ソフト
導入費用は他のソフトより高めの工事業向け見積ソフト。
ですが、優れた機能性やサポートにより作業時間が短縮され、その分の人件費も大幅に削減されます。
そのため1年で導入費用を回収することも十分に可能です。
残業時間の削減や新規顧客の開拓に割く時間が増えるなど、売上げアップにも繋がるでしょう。
※1 一日=8時間労働で計算
※2 日当30,000円の電工員が行っていた場合
おわりに
弊社株式会社ハウロードシステムでは、電気工事業・設備工事業・建設工事業向けの見積・積算・原価・販売管理システムを販売しています。
弊社のハウロードシリーズの見積・積算システムは、パソコン1台でご使用いただく場合165,000円(税込)からご用意。
売り切り型で「年度使用料」などの継続利用にかかる費用がないのもポイントじゃ。
- 電気工事業向けEシリーズ
- 設備工事業向けSシリーズ
- 建築工事業向けAシリーズ
相場が高い印象の工事業専用ソフトですが、リーズナブルな価格で豊富な機能を取り揃えています。
電気工事業向けEシリーズ、設備工事業向けSシリーズは職種別の歩掛は施⼯⽅法は8種類、職種は4種類まで設定が行えます。
- 歩掛や雑材料などの細かな係数は、「数量」を入力すればシステムが自動で算出
- 工事の規模にかかわらず短時間で適切な見積書を作成
- 作業効率を大幅にアップ
是非、資料にてハウロードシリーズの良さをご確認くださいませ。
積算や独自の帳票など、「ならでは」の多い工事業。それぞれの業種に合わせた工事業専用のソフトで、ハウロードシステムが御社のお悩みを解決いたします。