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「この工事、利益はちゃんと出ているのかな…?」
見積上では黒字のはずなのに、工事が終わってみると利益がほとんど残らない。そんな経験はありませんか?

それはの、お金の使い道が見えておらんからじゃ。

えっ、でもちゃんと経費は計算していますよ?

ふむ。経費だけでは足りん。
“原価” の中身まで見ないと、本当の儲けは分からんのじゃ。
工事業で利益を守るには、「どこで、どれだけコストがかかったのか」を正しく把握することが欠かせません。
そのカギとなるのが完成工事原価です。

完成工事原価…?
また難しそうな名前ですね。

心配いらん。
要するに “工事で実際に使ったコスト” のことじゃ。
そこを見れば、どこで無駄が出ているか一目で分かるのじゃよ。

なるほど、早速教えてください!
完成工事原価とは?
完成工事原価とは、工事を完了させるために実際にかかった費用のことです。
一般的には、次の4つの費目で構成されます。
| 材料費 | 使用した資材や部材など、工事のために直接購入したもの |
| 労務費 | 自社の現場作業員や職人の人件費 |
| 外注費 | 協力会社や専門工事業者に支払う費用 |
| 経費 | 重機の使用料や現場での光熱費など、材料費・労務費・外注費以外に工事現場で直接発生する費用 |

つまり “完成工事原価=現場に直接かかったコスト” ということじゃ。

これらを合計した金額が「完成工事原価」です。
会計上は損益計算書の売上原価の基礎となります。

完成工事原価=売上原価、ってことですか?

ほぼそうじゃが、ちょっとだけ違うこともあるんじゃよ。
実は、完成工事原価と売上原価は、少しだけ意味が異なります。
- 完成工事原価…その期に完成した工事にかかった原価
- 売上原価…その期の損益計算書に計上される原価

えっ、何が違うんですか?

多くの場合は同じなんじゃが、工事が年度をまたぐ場合などは、未成工事支出金の調整が入ってズレることがあるんじゃ。
とはいえ、通常の完成工事であれば、完成工事原価がそのまま売上原価として損益計算書に計上されます。


難しく考えすぎなくて大丈夫じゃ。
工事が年度をまたぐ時以外は、基本「完成工事原価=売上原価」と覚えておけば良いぞ。
完成工事原価は工事を完成させるために必要だったお金のすべてを指すため、例えば完工後の片付け・法的手続き・近隣対応なども含まれます。

完成工事原価を正しく見てこそ、本当の利益が分かるんじゃ。

なるほど、工事が終わるまでの全部を見ないとダメなんですね。
では、事務所の家賃とかも割って計算する…ということでしょうか?

おっと、それは含まないのじゃよ。
「一般管理費」との違い
完成工事原価は各現場ごとに発生した費用です。
事務所の家賃や通信費など、工事とは関係のない一般管理費は 完成工事原価には含めません。

じゃあ、現場ごとに使ったお金を分けて見ればいいんですね。

うむ。それが完成工事原価の考え方じゃ。
・どの工事で
・どんな費用がかかったか
を追えるようにしておけば、無駄や改善点も見えてくるんじゃよ。
見積と原価のズレが生まれる3つの原因
完成工事原価は、見積の時に立てた予定と、実際の結果を比べるための大切な指標でもあります。

工事が終わったあとに、「どこでコストが増えたのか」「なぜ利益が減ったのか」を正しく掴むことで、次の見積の精度が上がります。

毎回丁寧に見積は作っていますよ。
なんで見積の時と結果でズレが生じるんでしょう?

ふむ。
主な原因は、次の3つが考えられる。
- 数量の拾い漏れ
- 単価の変動
- 現場変更・手戻り対応
数量の拾い漏れ
数量の拾い漏れは、見積段階で“必要な分を正確に数えきれなかった”ことが原因で起こります。

図面を読み違えたり、現場の条件を見落としたり…。
例えば図面上では見えない下地材や補助作業を含めずに積算してしまうと、現場で追加対応が発生し、当初の利益計画が一気に崩れることがあります。
こうした漏れは、現場が動き出してから気づくことも多く、利益から不足分を補うこととなれば追加発注や人員増でコストが跳ね上がってしまいます。

小さな見落としでも、積み重なると大きな差になるんですね。

うむ。その差を小さくするには、拾い出しの精度が命じゃ。
単価の変動

単価の変動は、見積を出した時点と実際に工事を行う時点で、材料や外注の価格が変わってしまうことで起こります。
鉄や木材などの資材価格が急に上昇したり、外注業者の人件費が上がったりすると、当初の見積単価との差が生じ、最終的な原価が膨らむ原因になります。
さらに注意したいのは、過去の単価をそのまま使い続けてしまうケースです。
「去年もこの値段だったから」「昔からこの単価で出しているから」と、古い単価表をもとに見積を作ると、実勢価格との差がどんどん広がります。

単価は“昔のまま”で止めてはならん。
今の相場に合わせねば、知らぬうちに赤字を積み上げることになるぞ。

見積の精度を上げるって、つまり“現実に合わせること”なんですね。
現場変更・手戻り対応

現場変更・手戻り対応は、工事の途中で仕様や設計が変わったり、やり直しが発生したことで、当初の見積を超える費用がかかってしまうケースを指します。
- 発注者からの仕様変更…材料のグレード変更や追加設備の要望
- 現場での想定外の状況…地盤や寸法のズレ、天候の影響など
- 施工ミスややり直しによる追加作業
こうした変更や手戻りは、1回ごとの金額は小さくても、積み重なると全体の原価を大きく押し上げる要因になります。

「少し直すだけ」でも、実際には人も材料も動くからコストになりますよね…。

そうじゃ。
特に“追加分の対応を見積に反映できていない”と、気が付かぬ間に利益が削られていくんじゃ。
現場変更が頻発する場合は、変更内容をすぐに記録し、発注者と共有する仕組みを整えることが大切です。
- どの時点で
- 誰の指示で
- どんな作業が追加されたのか
この3点だけでも明確にしておくと、後から「想定外のコストだった」と揉めるリスクも減ります。

見積は未来の予想。原価は現場の現実。
この差を埋めるのが、腕の見せどころじゃ。
“ズレ”を生む主な原因を早期に把握することで、次の見積に活かし、途中で無駄な支出を抑えることができます。
ハウロードでできる完成工事原価の見える化
ハウロードシリーズでは、見積・発注・支出のデータを連動し、工事別の原価や粗利を自動で集計します。

工事の進行にあわせて実際の支出や進捗率を入力するだけで、システムが自動的に売上と原価を計算します。

未成工事支出金や工事未収入金といった会計上の仕訳も自動で反映される。
経理担当の手間を大幅に減らせるのじゃ!
| 見積と実際原価の自動比較 | 見積時に設定した予定原価と実際に発生した原価を自動で突き合わせ、差額を把握。 |
| 原価率・粗利率のグラフ化 | 工事別・部門別に原価率や粗利率の推移をグラフで確認でき、利益が出ている工事と改善が必要な工事を一目で把握できます。 |
| 経審資料もワンクリック | 経審に必要な完成工事原価の情報をワンクリックで抽出でき、資料作成の負担を軽減します。 |

入力したデータは経理・現場・経営の全員が共有できる。
数字の見える化が “ムダな支出” を減らすんじゃよ。
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