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工事業において、見積書作成は欠かせない業務のひとつです。
銅などの価格変動が起きやすい資材を使う工事業では、適正価格の見積書の作成が欠かせません。

これまでもコラムでは、見積書の構成等を解説してきたわい。

仙人、だんだん見積書のことが分かってきたものの…。
上司から「複合単価で見積書を作って」と言われて困っています。それって何のことでしょう?

素晴らしい!それでは今回は複合単価方式の解説を行おう。
複合単価方式の見積書は、実は主に官公庁向けの見積書の記載方法。
今回は複合単価方式について、一般的な見積書との違いやメリット等も踏まえて解説していきます。

赤字の原因は、たいてい見積書に眠っとるんじゃ。
この7ステップで、見積の迷いが消えるはずじゃ!
工事業における見積書の種類
工事業の見積書は、記載方法が二通りあります。
- 材工分離方式(材工別単価)
- 複合単価方式(材工共単価)

なるほど、記載方法の一種なのですね。
この二つは、どのような違いがあるのでしょうか?

まずは見本を見せよう。
材工分離方式(材工別単価)
直接工事費の中の「材料費」「労務費」「直接経費(機械経費など)」をそれぞれ分けて算出し、行を分けて見積書に記載する方法です。

複合単価方式(材工共単価)
労務費などの施工費を材料費の中に加え、材料名ごとに見積書に記載する方法です。
「材工共」と表記されます。


なるほど、記載方法の一種なのですね。「労務費」の記載の仕方が違うのですね。

鋭い!詳しく解説していこう。

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複合単価方式の見積書とは
複合単価方式の見積書とは、下記の項目を単位あたりに含み表示する方法です。
- 機材費
- 雑材料費
- 労務費

この他、材料によっては補給率を含めるのじゃ。

補給率とは、どういうものでしょうか?
反対に、材工分離方式の見積書は、材料費(材)と工賃(工)を分けて表示する方法です。

工事費…つまり労務費のことじゃの。

そう聞くと分かりやすいですね。
材工分離方式の見積書では、材料費と労務費を分けて記載し、最終的にこれらの項目を合計して直接工事費を算出します。

複合単価方式と材工分離方式の見積書の違い

違いはイメージできたのですが、どうしてそのような違いがあるのでしょうか?

複合単価方式は、主に官公庁の見積書で使用される記載方法なのじゃよ。

なるほど!
- 材工分離方式(材工別単価)…一般的に使用される
- 複合単価方式(材工共単価)…主に官公庁(公共工事)で使用される

では、複合単価方式ではどのように計算を行うのでしょうか?

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複合単価方式の基本的な計算方法
複合単価方式では、材料費と労務費をそれぞれ下記のように算出します。
直接工事費=数量×複合単価

とてもシンプルな計算式ですが…仙人、複合単価とは何でしょうか?

うむ、少し複雑なので、丁寧に解説していこう。
複合単価の構成
複合単価は、歩掛に下記の単価を掛けて算出します。
- 材料単価
- 労務単価
- 機械器具費
- 仮設材費
- その他

なるほど。
「その他」はどんな項目なのでしょうか?
その他には、下請経費や小道具の使用による消耗分の費用、法定福利費が当てはまります。

だんだん分かってきました!
では、歩掛とは何でしょう?

施工内容に応じた歩掛を用いることが大切じゃ。

これで工事費が算出できたのですね!

残念ながら、まだなのじゃよ。工事費の構成をもう一度見てみよう。


今回算出したのは「直接工事費」ですよね。
本当だ、他にもいろんな項目がありますね…。

うむ。じゃが、いずれも重要な項目ばかり。
一つひとつ丁寧に算出することで、赤字工事を防ぐことができるのじゃ。

中々大変な作業ですね。
ところで仙人、複合単価方式で見積書を書くメリットはありますか?
複合単価方式の見積書のメリット
予算管理の利便性
複合単価方式の見積書は、予算管理の利便性がメリットとして挙げられます。
一般的な見積書で用いられる材工分離方式は材料費と労務費を分けて記載することで、見積書全体の透明性が向上します。

対して複合単価方式では、材料費と工事費が一つの単価として提出されるため、全体的なプロジェクトの予算を把握しやすく、予算超過のリスクを低減することができます。

他にも、官公庁向けの見積だからこそのメリットがあるのじゃよ。
比較検討がしやすい
複合単価方式の見積書は各材料毎の価格で記載がされているため、発注者の観点から見れば異なる複数の見積の比較検討が行いやすいメリットがあります。
過大請求や不当な低価格設定を防ぎ、公正な契約確保に繋げます。

だんだん分かってきました!
ただ仙人、やっぱり一朝一夕で出来る作業ではなさそうですね…。

工事業の見積作成は特有の内容も多いからのう。
じゃから工事業専用のソフトを使う、という手もあるわい。
複合単価方式を理解し、信頼される見積書づくりへ
複合単価の計算は非常に細かく大変ですが、怠ってしまうと結果的に大きな赤字を生み出しかねません。
大変な作業ではありますが、一つひとつの計算を丁寧に、正確に行うように心がけましょう。

材料も手間も含めて“一式”で見積もるのって、
一見ラクそうだけど、背景を知らないと危ないですね…!

うむ。だからこそ“構造を理解した上で使いこなす”のが、真の積算力じゃ。
複合単価方式は、官公庁向けの見積書で広く採用されている記載方法。
「透明性の高い材工分離方式」に対し、「予算管理しやすく、比較検討しやすい」のが特長です。

複雑な計算が多数登場していますが、焦らず確認していきたいですね。
特に大規模な公共工事や、複数業者が参加する入札では、「同じ土俵で比較できる」ことが重要視されます。
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複雑な見積書の計算、まるごと手でやらなくていいんですね…!

見積も積算も、道具を使えば早く正確になる。
その時間で“次の戦略”を考えるのが、経営者の役目じゃよ。

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