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工事の見積書作成を行う際は、使用する材料の価格が変動しやすいこと、多岐にわたることなどから、細かな積算が欠かせません。
積算を行うにあたっては図面以外にも、契約書など事前に準備すべきものがあります。
- 積算の基準となる資料
- 契約に関する資料
- 施工条件に関する資料
- 施工計画書
- 任意仮設等数量計画書


なるほど、色々準備が必要なんですね。

その通り!

基準となる資料とは、どんなものでしょうか?

うむ、順番に解説していこう。
せっかく見積書を作成しても価格の根拠が不明確では、発注者への説明が難しくなり、交渉でも不利になってしまいます。

そこで役立つのが、積算の基準となる資料です。
信頼できる資料を活用することで、根拠のある価格を提示することができます。
- 適正価格の証明ができ、発注者とのトラブルを未然に防げる
- コストを適正化しつつ、品質を確保できる
- 根拠ある見積書で、価格交渉を有利に進められる

早速教えてください!
積算の基準資料は、大きく分けて二つ
積算の基準資料には、大きく分けて2つの種類があります。
それぞれの特徴を理解し、適切に使い分けることで、より精度の高い積算を行うことができます。
- 国交省基準
- 市販資料
国交省基準
公共工事の積算では、「公共建築工事標準単価積算基準」が基本となります。
この基準は、労務費・材料費・機械経費などの算出ルールを定めた指標で、公共事業における積算の根拠となります。

主に、下記の資料を確認するわい。
公共建築工事標準単価積算基準 | 公共工事の標準的な積算基準 |
公共工事設計労務単価 | 国交省が発表する最新の労務単価 |
この内、労務単価は年1回更新が行われます。
いずれの情報も、最新の情報を反映することが重要です。

せっかく資料を活用しても、情報が古ければいかん。

なるほど。
では国交省の基準は、民間工事では活用しないのですね。

惜しい!
民間工事でも、「コストの妥当性」を示す根拠として活用できるわい。
市販資料
民間工事や地域性を考慮する場合は、市販の積算資料も重要な参考資料となります。
市販資料は、国交省基準と比べ更新頻度が高いことが特徴のひとつ。

実勢価格を反映したデータを活用することで、より現実的な見積作成が行えるわい!
- 積算資料…材料単価や工事費の目安がわかる
- 月刊 建設物価…建設資材・労務費・機械経費などの市況を掲載
- 建設物価調査会資料…資材の価格動向を定期的に調査・公開

市販資料にも色々な種類があって、それぞれ特徴が違うのですね。

その通り!
自社の状況に合わせ、使用する資料や更新頻度を調整するのじゃ。
国交省基準と市販資料、どちらを使うべき?

公共工事と民間工事では求められる価格の基準が異なるため、目的に応じた適切な資料の活用が重要です。
公共工事では国交省基準を基本とし、民間工事や地域特性の強い工事では市販資料を活用し、より市場に即した価格設定を行うことがおすすめです。

その上で、積算の精度を高めるためには、用途に応じた資料の組み合わせが鍵となるわい。
公共工事 | 「国交省積算基準」を基本としつつ、市販資料で最新市場価格を補完する |
民間工事 | 「建設物価」「積算資料」などを主に参照し、市場価格に即した見積を作成 |
大型案件 | 両方を組み合わせ、相見積もり時の根拠として提示することで、より説得力のある積算を行う |

状況に応じた適切な基準資料の選定が、大切なのですね。

素晴らしい!
- 見積の正当性を発注者に説明できる
- 無駄なコストを削減し、利益を守れる
- 交渉時に価格の根拠を示し、信頼を得られる
同じ工事内容であっても1件1件の工事ごとに正確な積算を行うことが利益確保の鍵となります。

大切なのは分かりましたが…積算はやっぱり、大変な作業ですね。

積算ソフトを使えば、誰にでも簡単で素早く、正確な見積作成ができるんじゃよ。
ベテラン積算士さんの場合でも、積算ソフトを使用することで作業時間を大幅に短縮することが可能となります。
また、計算ミスなどによる赤字の削減にも繋がります。
積算を簡単に行うには工事業専用積算見積ソフトがおすすめ
今回ご紹介した積算は、工事業専用の見積ソフトをご使用いただければ簡単に行えます。
非常に複雑であると同時に正確さが求められる工事業の積算作成作業。
弊社工事業用見積ソフト「ハウロードシリーズ」をご活用頂く企業様が増えてきています。

弊社のハウロードシリーズの見積・積算システムは、売り切り型で「年度使用料」などの継続利用にかかる費用がないのがポイント。
- 電気工事業向けEシリーズ
- 設備工事業向けSシリーズ
- 建築工事業向けAシリーズ
相場が高い印象の工事業専用ソフトですが、リーズナブルな価格で豊富な機能を取り揃えています。
電気工事業向けEシリーズ、設備工事業向けSシリーズは職種別の歩掛を4種類まで設定可能です。
- 歩掛や雑材料などの細かな係数は、「数量」を入力すればシステムが自動で算出
- 工事の規模にかかわらず短時間で適切な見積書を作成
- 作業効率を大幅にアップ
見積書は、発注側と請負側のどちらにとっても非常に重要なものです。
複雑な上に正確さが求められる作業だからこそ、専用ソフトを上手に活用して効率よく作成を行いたいものですね。

材料を選んで数量を入力するだけなら、今の方法より時短になりますね!早速社長に教えないと!

ハウロードシリーズなら、見積の作成と一緒に原価や販売の管理も行えるんじゃ!
見積作成で業務効率も利益も上昇じゃ!
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積算の方法 |
積算を行う前に |
工事価格の構成と積算 |
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